収録お疲れ様でした。ドラマの収録の感想をお願いいたします。
 
長谷川
翔と2人のときは悠人が珍しく面倒を見る側に回れるんですよね。
翔が怪我をしてしまったときは自分のことのように心配していて、本当に翔のことを想っているんだなという感じが出ていました。
あと、悠人が「自分はもっとこうでありたい」という思いを持っていることに対して、翔は「もう少し自信を持ってもいいんじゃない?」って核心を突くんですよね。
翔はヴァイオリニストという確固たるものがあるじゃないですか。そんな翔に悠人は憧れがあるのかなと思います。
悠人は多分、ユニット内では最年少でモデル以外の経験は特に無く、コミュニケーション力にも自信が無い……という劣等感や不安を無意識に感じていると思うんですよね。
ただ、その上で一生懸命にやっているところも含めて、翔はしっかりと見てくれているんだなと感じました。
 
菊池
悠人の可能性を誰よりも感じているのが翔くんなのだと思います。
巡り巡ってやってきた1stシーズン以来のコンビ回なので、時間が経ち、色んな経験をして、さらに仲が深まっている2人を見られるんだろうなぁと収録前の段階で想像していたのですが、言葉を必要とせずとも「相方」でいられる2人が、言葉でも「相方」であることを認識して仲が深まっていく物語だったので、想像を超えていきました。
お互いの存在が、お互いを支えあっているのだなと感じられてうれしかったです。本当に頼りになる相方だと感じました。

翔のソロ曲「Honey」についての感想や収録中のエピソードなどお聞かせください。
 
菊池
デモテープを聴いたときに、今までの翔くんに無いノリとテンポ感と明るさを感じる楽曲だったので、どのように表現していこうかとイメージをたくさんして、歌い出すまでに時間がかかったのが印象に残っています。
今まで色々な曲を歌ってきた中で、一人称や語尾が翔くんのキャラクターから少し離れた楽曲のとき、翔くんはどう歌うのかをすごく考えて慎重になってしまうことがあったんですが、実際に「Honey」を歌ってみると、翔くんは自分と離れた世界観の曲もすごく楽しんで歌うだろうなというのがストンと腑に落ちるような感覚があって、純粋に楽しみながら歌うことができました。
今後色んな楽曲と出会えるのが楽しみになるような、そんなきっかけをくれたのが「Honey」という楽曲だと思います。

悠人のソロ曲「ハニー・ムーンと痛み分け」についての感想や収録中のエピソードなどお聞かせください。
 
長谷川
今までと全然違うタイプの、和風じゃない楽曲でしたが、悠人として歌うときの自分の声に合っていると感じました。
悠人の曲を歌うときはいつも、歌を彼色に染めていくというよりは彼色に染まっていく感覚で歌っているので、今回も上手く染まれたかなと思っています。
この曲は音がとにかく動いて息継ぎも大変で……でもノリが良くてかっこよくて色気がある曲なので、身体に馴染んでくればくるほどもっと歌っていたいなと思う曲でしたね。
歌詞の内容が翔をイメージしているということで、月のように手の届かないところで笑っている感じは翔らしいですね。
翔を月に例えるのは非常にわかりやすいなと思いました。

デュエット曲「Joker de Tristesse」収録の感想をお願いいたします。
 
菊池
表情が全然違う4曲が集まっている今回の楽曲の中でも“闇”担当の曲です(笑)。
ユニット曲の「Deep Scar~告解の羊~」(「VAZZROCK」COLORシリーズ [-RED-] 「Paint the town red」収録)に通じるところもある楽曲に感じました。
ディレクションでいただいた「闇堕ちしたドロドロ感」を主軸にして、切なさやすれ違い、わだかまり、葛藤など、自分の経験から世界観を広げられるような想い達も総動員しつつ、楽曲の世界観とリンクさせるような形で、闇に堕ちていく道しるべを1つずつ作ったり分けてもらったりするイメージで収録をしました。
 
長谷川
非常に難しかったですね。
他の楽曲もですが、主旋律以外にもコーラス、ハモ、ちょっとした遊びっぽい音など、声の部分はすべてリーダー(菊池さん)と私で担当していますので……音を積み重ねた分だけ大きくなってみなさんに伝わればいいなと思っています。
この曲はVAZZROCK全体で見ても今までに無いタイプのメロディーだった気がしますね。
溺れることに抗っているような感じを表現するのは難しかったですけど、2番のAメロがきっかけでだんだんこの曲が掴めるようになりました。
あとはやっぱりリーダーが先に録ってくれているとすごく助かりますね。あの人はニュアンスの鬼なので(笑)。
リーダーの歌は不思議な色気があるというか、色気の方向性がカテゴライズできないんですよね。
例えば玲司の色気はウインク、悠人は流し目のイメージです。そして翔はまっすぐ見ている感じです(笑)。
まっすぐ見ているのに無表情じゃないというか。1番ミステリアスだと思います。

もうひとつのデュエット曲「百日紅」はいかがでしたか?
 
菊池
和ロックということで、悠人の世界観に翔くんが飛び込んだような楽曲です。
ディレクションのzakbeeさんからも「キリッとした翔の表情を感じられた」と言っていただけたので、この世界観の中で新しい表情を翔くんが見せてくれたんだなと感じます。
収録では節回しの音がイメージ通りにならないことがあってもどかしかったですが、テイクを繰り返すうちに節回しが馴染む瞬間があったりして、楽曲の世界観をひとつひとつ形にしていく過程を味わえました。
悠人が先に収録して楽曲のイメージを創り上げてくれていたので、そこに寄り添いたいという気持ちと、逆に翔くんだからこそ悠人とこういう形で響き合いたいなという気持ちが生まれたりなど、安心感と心強さを感じながら楽しんで歌うことができた楽曲でした。
 
長谷川
いつもだったらソロで歌いそうな曲を翔と一緒に歌えるということで……助かります(笑)。
「翔ならこう歌うかな」とイメージして収録しました。色気についてディレクションをいただいたんですけど、デュエットだとどうやって色気を表現するかがいつもよりくっきりしてくるというか。フォーカスが定まる感じがしました。
今回のような和テイストの曲だと「いろはに想ひ唄」(「VAZZROCK」bi-colorシリーズ⑧「久慈川悠人-sapphire-」収録)という悠人のソロ曲があるのですが、菊池さんがたまにその曲を発声練習として歌っていてすごく上手なんですよね。
和テイストの楽曲と言えば悠人ですが、菊池さんが「いろはに想ひ唄」のように「百日紅」も素敵に歌うだろうなと負けてられないぞ感がちょっとありました(笑)。

ありがとうございました。ファンへメッセージをお願いします。
 
菊池
ドラマの中の2人のやりとりに加えて、非常に表情豊かな4曲が詰まったアルバムになっているので、様々な表情が楽しめると思います。
4thシーズンのbi-colorシリーズではそれぞれのペアの物語が改めて描かれているので、4年という歳月の中での成長や変化、変わらずにいるところ、仲の深まり具合など、色濃くなったVAZZROCKメンバーの「現在」を楽しんでいただけたらうれしいです。
 
長谷川
すごくボリューム満点のCDになっていて、4曲とも全く色の違う曲が揃っています。
ドラマの方では、この2人のストーリーは久しぶりでしたが、やっぱり居心地が良かったですね(笑)。
翔といるときならではの悠人さんが見られると思いますので、ぜひ楽しんでいただけたらなと思います。
 


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「VAZZROCK」bi-colorシリーズ4thシーズン②「小野田 翔×久慈川悠人-diamond×sapphire- Just tell me.」